トリガーポイント注射

トリガーポイント注射

トリガーポイント

トリガーポイントとは、肩や腰などの痛みの引き金になっているポイント(凝り)で、このポイントを押すと痛みが出現し、そこを圧痛点といいます。 長時間同じ体勢による首・肩の凝り、筋肉の使い過ぎによる筋肉損傷や炎症が起きることが原因とされています。 休養が十分取れていなかったり、寝る体勢がよくない、ストレスが多いなどの要因で長期化することもあります。 この筋肉の疲れや凝りによって生じる疼痛を筋膜性疼痛症候群といい、トリガーポイント注射の治療に適していると考えられています。ただ、強い神経痛などにはあまり効果が期待できません。

【画像】トリガーポイント

トリガーポイント注射

トリガーポイント注射は、トリガーポイントに薬剤(ネオビタカイン®)を注射することで痛みを消失させる治療です。 トリガーポイント注射には局所麻酔薬が用いられ、局所麻酔剤の効果持続時間は約1~2時間程度ですが、神経を一時的に休ませることにより「痛みの悪循環」と呼ばれる痛みを慢性化させる仕組みを断つと考えられています。

1回の受診で2~5ヶ所注射することが可能です。 特に制限はありませんが、1~2週間に1度ぐらいの注射をおすすめしています。

トリガーポイントは東洋医学のツボと呼ばれる位置と一致しやすいといわれており、首、肩、背中、腰が好発部位とされています。

トリガーポイント注射の合併症

トリガーポイント注射にはいくつか注意したい合併症がありますので紹介します。

軽微な合併症

  • ブロック針を刺したところからの軽い出血
  • 皮下出血、あざ
  • 消毒薬に対するアレルギー(皮膚の発赤・かゆみなど)

重篤な合併症

  • 局所麻酔中毒(0.01%~0.1%)
  • 神経障害(0.06%)
  • 薬液に対するアレルギー、アナフィラキシー
  • 蕁麻疹(サリチル酸に対する薬剤不耐症)
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