『nodoca』 とは何ですか?
『nodoca』は、日本ではじめて「新医療機器」として承認が取得され、新たに保険適用になったAI(人工知能)搭載医療機器です。
専用カメラで喉の奥を撮影してインフルエンザの有無を判定・診断します。(A型/B型の判定はできません。)
AIの技術を使うことで、咽頭の画像と診療情報を解析し、インフルエンザ感染症をより迅速かつ正確に判断することが可能となりました。
診察(検査)から診断まで数分で判断可能となります。
『nodoca』の特徴
- 発熱・風邪症状が出始めてすぐに検査可能(特に発症12時間以内が迅速検査キットよりも優れております)
- 痛みの少ない、患者さんに優しい検査
- 判定開始から数秒~数十秒でインフルエンザの判定結果が取得可能
- AIによる画像データ解析で高精度な診断が期待できる
この様にウィルス自体ではなく患者さんの症状や体(喉)の変化に着目するため、発症早期においては従来の検査キットよりもより感度が高い傾向が認められました。
特に症状発症12時間以内の患者さんにはお勧めです。
※症状発症から1日、2日経過している場合は、従来の検査キットの方が感度が高い結果となっているため、従来の検査キットをお勧めしております。
※喉の症状が乏しい場合は、従来の検査方法をお勧めすることもございます。(例;発熱と消化器症状など)
※インフルエンザウイルス感染症の診断は、『nodoca』で結果が陰性だったとしても、従来の検査法と同様に、本品による判定結果のみで行わず、臨床症状や他の診察結果などど併せて医師が総合的に判断します。
※カメラの直径が2cmほどであるため、口をしっかりと開けれない人、喉の奥がしっかりと観察できない人には、従来の検査方法をお勧めすることもございます。
例:「今朝から熱が出ました」という人に、実際にインフルエンザ抗原検査をすると(-)でしたが、『nodoca』で検査してみたところ(+)と判定されました。インフルエンザは発症早期に診断できれば、ウイルス量が少ない初期に治療が開始できます。そうすれば、つらい症状を早く軽くして、症状悪化を抑えられる可能性が高まります。
『nodoca』を用いた検査の流れ
まずは他の患者さんとの接触をできるだけ避けるために、発熱・感冒症状の際は、従来通り事前にクリニックへご連絡をください。
※ COVID-19感染症の検査もご希望される場合は、事前に検査させていただきます。
検査の流れ
- ①駐車場につきましたらご連絡ください。『nodoca』による検査診断をご希望の場合はお伝えください。待合室に案内します。
- ②インフルエンザの症状の有無や体温などの情報を指定の問診票に記入していただきます。
- ③順番が来ましたら診察となります。診察室にて『nodoca』の検査を行います。
- ④専用のカメラを口の中に入れて検査を行います。(口の中にカメラを留置している時間は10秒前後になります。)
カメラを口の中に入れる際には、お口を大きく開けていただく必要がありますのでご協力をお願いいたします。
カメラが咽頭を撮影し、その画像と診療情報が『nodoca』に送られます。
『nodoca』はAIを搭載しており、受け取った画像と情報を解析し、インフルエンザ感染の可能性を判断します。 - ⑤撮影した画像と症状の情報を元に、数秒〜十数秒の短時間でインフルエンザの検査判定を行います。
- ⑥総合的に診断を行い、適切な治療方法をご案内いたします。
保険適用・保険点数
『nodoca』の検査は保険適用となっており、保険点数は305点となっております。
(3割負担;検査代金915円。診察料は別途。)
従来の迅速検査キットを用いた検査法(保険点数301点:インフルエンザウィルス抗原定性132点+免疫学的検査判断料144点+鼻腔・咽頭拭い液採取25点)とほぼ同等の費用です。( 診察料は別途。)
そのため、患者さまには、従来の検査キットとほぼ同金額で安心して検査を受けていただくことができます。
『nodoca』の検査対象年齢は、6歳以上 が保険適応となります。
※ 現時点ではインフルエンザ感染症の判定のみ可能となっております。COVID-19などの他の感染症の検査も希望される方は、別に行わせていただきます。
※『nodoca』による検査をご希望される場合は、まず診察して口の開き具合を確認させていただきます。しっかりと喉の奥(咽喉)が観察できない場合は『nodoca』による検査が優れないこともございますので、診察後に『nodoca』ではなく、従来の検査キットによるインフルエンザ感染症検査をお勧めすることもございますのでご了承ください。